
( 伊豆箱根鉄道 から続く )
修善寺駅からは車での移動となる。昼過ぎに修善寺駅前を発して、修善寺温泉街に入った。修善寺温泉街を流れる桂川に沿ってカメラを持って移動する。既に紅葉が進んでいて鮮やかな赤に染めあがった紅葉が目を楽しませてくれる。紅葉真っ盛りということもあって、かなりの人出である。
ぐるりと回ったところで、温泉街の中心に位置する修禅寺に向かう。修禅寺は正しくは福地山修禅寺といい、元は弘法大師が開基となり真言宗の寺として創建されたが、戦国時代に曹洞宗に改宗している。また、修禅寺は鎌倉時代に将軍源頼朝から謀反の疑いをかけられた弟の源範頼が幽閉され、誅殺された場所であり、近くに墓がある。また修禅寺の周囲には先述の源範頼の他、やはり暗殺された鎌倉幕府二代将軍源頼家の墓もあるとのことである。
通りから階段を昇って山門をくぐった。正面に本堂があり、右手に宝物館と寺務所、左手に檀信徒会館と鐘楼堂がある。寺務所で御朱印をもらった。ご本尊の大日如来様は鎌倉幕府二代将軍源頼家の菩提を弔うために作られたとのことで、曹洞宗に改宗した後も本尊として安置されているとのこと。
今はちょうど1年のうち10日ほどしか公開していない寺務所の庭も公開している。入り口で拝観料を払い、庭の中に入った。修禅寺の庭園は明治になってから整えられたもので、大正天皇が皇太子にあった時に修禅寺に来られて、この庭園を「東海第一の庭園である」と仰せられたことから「東海第一園」と呼ばれるようになったとのこと。
庭園は達磨山山麓から水を引き、大小の岩を積み滝や池を造り、背後の山を借景とした回遊式庭園で、奥行きと高低の変化に富んでいる。池には大きな鯉が悠々と泳いでいて、紅葉を写した水面を大きく揺らしている。
庭園はこの紅葉の時期にしか公開していないということで、境内は多くの観光客や参拝客であふれている。また、時季を外して、静かな頃に来てみたい。その時は、源範頼や頼家の墓、奥の院などゆるゆると歩いてみたいものである。
その後、西伊豆に車で移動し、田子海岸から日が沈むのを見て、旅館に入った。